Hot! 企業訪問 Vol.03 【株式会社 清光社 – 前編】

 

「機械人Z編集部」が注目している『とても気になる!Hotな企業!』を実際に訪問し、現場の方々から興味深い「生の声」を発信する『Hot! 企業訪問!』第3回目(Vol.03)は、このサイト『機械人Z』を提供している、機械部品商社の株式会社 清光社です。

今回のインタビューでは、株式会社 清光社の社長 豊吉康夫氏に、機械&ロボット産業界の現状や、海外と日本の状況、また機械&ロボット産業の未来、そして『機械人Z』を運営する狙いについてお話を伺ってきました。

■ 株式会社 清光社 豊吉康夫 社長DSC_5575_resized

 

株式会社 清光社は昭和20年(1945年)創業の老舗機械部品商社です。機械部品商社という強みを活かし、様々なメーカー商品の販売や、自動化機械の設計・開発などを行っています。

社名:株式会社 清光社

創立:昭和20年4月20日

本社所在地:〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1-12-3 アルカディアビル8F

資本金:2,000万円

代表者:代表取締役社長  豊吉 康夫

事業内容:機械部品および装置類の製造販売

加入団体:

日本ベアリング販売協会

関東ベアリング販売協会

東北ベアリング販売協会

日本包装機械工業会

売上の大半は機械部品の販売ですが、自社で開発した包装自動化ロボットの開発も行っています。

■  ブリスター包装機(開発:清光社)
スクリーンショット 2017-01-31 8.19.48

同社の高速ブリスター包装機は以前『産業機械部門グッドデザイン商品』に選定されています。

 

豊吉氏は大手電機メーカー、総合商社を経て、2006年に清光社に入社、その後、2013年に同社社長に就任されています。 機械部品商社の経営者として、日々、業界をウォッチされているお立場より、様々な質問にお答え頂きました。

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■  業界をどう見ている? 注目している分野は?

【編集部】まず初めに、豊吉社長は、現在の機械&ロボット産業界をどのように見られていますか? また特に注目している分野などがあればお聞かせください。

【豊吉氏】ロボット分野は全般的に興味を持っています。ヒトと対話を行うようなサービス系ロボットは勿論ですが、特に産業用ロボットの今後の発展に注目をしています。いままで産業用ロボットは、自動車製造などに代表される大手の製造ラインでの導入が多かった。しかし現在では、人件費の安いアジア諸国との競争の中、中小規模の製造ラインにもどんどんロボットが導入されてきており、今後、これらの流れはどんどん加速すると思います。その面では産業用ロボットは当社としてもとても『旬』な商材であるといえます。

 

■ 今後、産業用ロボットはどのような分野で活躍するのか?

【編集部】なかでも特に注目している動向などはありますか?

【豊吉氏】現在は産業用ロボットがどんどん小型化してきており、今まではヒト(人間)しか対応できなかった、かなり細かい作業をロボットが担えるようになってきています。先日視察したスマートフォンの基盤製造現場などでは、使用される部品が小さすぎて、もうここまで来ると逆にヒトでは対応できない。ネジなんて1mmぐらいのパーツもあって、本当に小さすぎて見えないぐらいですよ(笑)。

【編集部】なるほど、そこまで行ってしまうと、ヒトでなくロボットでないとクオリティを維持した製造ができないと。オモシロイですね。それ以外には何かありますか?

【豊吉氏】医療分野においても、非常に経験豊かな「ゴッドハンド」を持つといわれている名医の手術は1年先まで予約が一杯という報道を見たことがあります。しかし今後は「Da Vinci」のような医療用手術ロボットが普及することで、外科医の持つ手術に関する「技術格差」もなくなり、都心部、地方を問わず、誰もが安定的に一定のクオリティを担保した手術を受けられるようになると思います。

【編集部】現在問題となっている医療格差もロボットが普及することでなくなっていくということですね。

【豊吉氏】そうですね。これらは一例で、今後、産業用ロボットは様々な分野に広がってくると思います。ヒトが作業を行うには「苛酷な環境」、例えば危険な場所、熱い、寒い、真空、水中、空中、高所、地下 etc. など、危険な場所で働くヒトの安全を守る為に、ロボットはこういった「苛酷な環境」に進出してくることになります。

 

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■ ロボットのAI化について

【編集部】今後、ロボットの世界ではディープ・ラーニングや AI化が進むと言われていますが、具体的なイメージとして、何か思われていることなどはありますか?

【豊吉氏】今後、産業用ロボットはビッグデータやAIの領域をどんどん取り込んでいくようになると思います。一例をあげると、現在、工場などの製造ラインでは、規格外の部品が紛れ込んだ場合、事前に登録されたMIN値やMAX値などを判定して製造ラインが自動的に停止する仕組みになっています。そしてその不具合をヒトが取り除き、正常な状態に戻してから製造ラインの稼働を再開させるという流れです。

しかし、これからは「エラーデータ」がどんどん蓄積され、そのデータをディープ・ラーニングやAIを使い学習させることで、最終的には、製造ライン自体が過去のエラーデータに基づいて独自で判断を行い、ラインを止めることなくエラーを排除・対処する流れになってくる日が来るのも、そんなに遠くないと思います。いわば「完全フルオートメーション」の実現が可能になるということですね。

 

■  食の安全にも注目

【編集部】機械やロボットだけで運用される「完全フルオートメーション」の工場ができたり、ヒトが労働するには「苛酷な環境」でロボットが活躍するなど、本当にその利用価値は高いですね。機械だからこそ「良い」という部分も沢山ありそうですね。

【豊吉氏】そうですね。機械だから「良い」というメリットは沢山あると思います。例えば、以前、冷凍食品などの加工工場で、異物や農薬の混入事件が発覚しました。これは人間が工場内にいるから発生するもので、どうしても人間の中には一部の「悪いヒト」もいて、こういった反社会的な事件を引き起こしてしまう。このような事件も、機械やロボットだけでオペレーションができれば、ロボットには「悪意」そのものが存在しないので、完全に排除ができるようになると思います。

一連の事件では、事件の「発覚後」に初めて異物混入が発生していたことが「検知」され、また「トレーサビリティー」によって犯人が特定することができましたが、そもそも工場内にロボットしかいなければ、事件の「発生前」にすべての「悪意」を排除できるようなると思います。このようなケースは一例ですが、今後、安全を担保する目的での産業用ロボットの導入は、どんどん進んでいくと思います。

【編集部】たしかにロボットには「悪意」自体が存在しませんね。とても興味深いお話だと思います。

 

**********************************

◎  今回のインタビュー記事は【前編】となります。

次回【後編】では、引き続き、株式会社 清光社の豊吉社長に、グローバル市場における現在の日本の機械・ロボット産業の状況や、日本の「匠」の世界、そして若手エンジニアへの思いなどをご紹介させて頂きます。

 

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